秋の装い
2015-09-28


この時期、9月末までは着物は単(ひとえ)と言って裏のついていないものを着用します。
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菊の模様が全面に書かれた淡いピンクの単衣に合わせたのは綴れ(つづれ)の帯。
この帯は背と前に唐草とお花模様がありますが白地の部分が多いので比較的どんな着物にも合う便利なもの。

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帯締めは薄いブルーの手組みの丸ぐけ。
帯揚げは同じ色の絞りの飛梅模様。 この絞りが紅いものは芸者さんがどの帯にも合わせて結ぶとされ神楽坂の老舗の呉服屋さんの品揃えは豊富だそうです。

このような装いで出かけた場所は〓。

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新国立劇場の新作オペラ。"ザ・ラストクイーン"
戦前梨本宮家から韓国の李王朝に嫁がれた李方子様のことをテーマとしたもの。
読売新聞の前評判も良く、楽しみにしていました。
文化の全く違う国に嫁ぎ、言わば政略的に仕組まれた結婚をさせられた妃殿下、文字通り波乱万丈な人生を主演の田 月仙さんが見事に歌い上げました。
戦後韓国に暮らし始めた頃は日本人ということで辛い日々。後に障害児教育に全霊をそそがれた方子様のお最後は韓国の人々にも"オモニ"と認められ、準国葬として多くの民に見送られたそうです。
初演ということもあり、高円宮妃もお越しでした。

芸術の秋の初めのイベントに相応しいすばらしい舞台で本当に堪能しました。
[着物]

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